インバスケット ✖ 八丈島実践の振り返り
インバスケット ✖ 八丈島実践の振り返り
sashさんが、八丈島をテーマにインバスケットの授業行い、実践を公開されました。
(ブログに載せて振り返りを論じることは、本人の了承を得ています)
おにぎりパパ🍙はまだインバスケット授業実践していないので、先を越された形ですね!
sashさん、実行力と向上心がすごい!尊敬します!
さて、御本人が35点と評価したこの授業、いったい何が原因で35点という結果になったのでしょうか。
板書の写真と御本人からの書き込みを基に考えてみたいと思います。
原因①設定があいまい
「島民になりきる」という設定でしたが、島民では曖昧です。責任感とか切実感とか必要感とか、そういったものが足りないと思います。おままごとするのに「大人になりきって」と子供は言わないでしょう。「お母さん」とか「お父さん」とか、もう少し具体的にしますよね。
ちなみにクレヨンしんちゃんの「ネネちゃん」のおままごとは、もっと具体的です(笑)
そもそもインバスケット理論が、「上司となって様々な案件を片付ける」という設定から生まれた理論です。設定はやはり「偉い人」にするのがセオリーでしょう。
原因②案件が問題解決になっていない
案件を読むと、どれも「問題」ではなく「売り込み」となっています。そしたら、島民としては、それをものままアピールしまくればいいのでないでしょうか。やはり案件には「解決しなければならない問題」が並ぶべきだと思います。
原因③授業の目的があいまい
「八丈島」」について知りたいのか、「村おこしの苦労や難しさ、大切さ」について実感を伴って理解したいのか、どちらがねらいなのかが曖昧に思います。
「八丈島」がねらいであれば、調べ学習からのポスターセッションとう手法が合っていたと思います。
「村おこしの苦労や難しさ、大切さ」がねらいであれば、やりようによってインバスケットが効果を発揮すると思います。
代案
<授業のねらい>
八丈島の島長になりきって村おこしを考える活動を通して、村おこしの苦労や難しさ、大切さを実感することができる。
<設定>
君は八丈島の島長!
君の仕事場には、島民が気軽に意見を提出できるポストが置いてあるぞ。ある日、ポストの中に2枚の意見が入っていた。君は島長だから、役所の皆さんと協力して、島民の問題を解決しなければならない。さあ、君に解決できるかな?
<案件>
①島の子供たちは高校生になると島を出ていきます。それ自体は良いことなのですが、学びに行ったっきり帰ってきません。みんな町で就職してしまうからです。おかげで島には若者がいないのです。
②最近めっきり観光客が減ってしまいました。島の名物は良い物がそろっているのに、どうもアピール不足のようです。このままでは、島の産業は衰退してしまいます。何か良いアイデアはないでしょうか。
まとめ
学びの場を提供してくださったsashさん、本当にありがとうございました。おかげでおにぎりパパも、大きな学びを得ることができました。
今回の授業が35点だったとしても、学びを深めていけばきっと100点の授業に辿りつけると信じています。或いは、授業とは、どれだけ研究しても「35点」と答えてしまう類のものなのかもしれませんね♪だから楽しいのだと思います(*^^*)
終わりに
ツイッターで「校内研修意味ない」みたいな意見をよく目にしますが、僕はそう思いません。
PDCAがきちんと回っていれば、学びは大きいと思います。今回の授業研究で言えば
P・・・さるさんの提案と、それに基づいたsashさんの授業計画
D・・・sashさんの実践
C・・・おにぎりパパの振り返り
A・・・おびぎりパパの代案
せっかく同じ場に集った仲間たちです。お互いに良い学びを提供し合えれば、それほど幸せなことはないと思います(*^^*)