おもしろさ分析:4年生「白いぼうし」
4年生の国語に「白いぼうし」という教材があります。
りんご先生がツイッターに板書をツイートしてくださっていました。板書を見ただけで、とても楽しく、そして丁寧に授業したことが分かる素敵な板書でした。
国語4年「白いぼうし」第二時。
— りんご先生 (@ringoooosensei) 2018年4月22日
タクシーの運転手松井さんについて徹底分析。結構読み取れててびっくりしたけど、物語文は指導書の時間よりオーバーしてしまいがち。
私も、ワークシートではなくノート指導したい派です。
でも難しい。 pic.twitter.com/ffT6qFObez
「松井さんの人柄を考えよう」という授業は、「白いぼうし」の鉄板です。おにぎり🍙が授業者でも、必ず扱うでしょう。
でも、ここでちょっと考えてみてください。
そもそも、なんで松井さんの人柄を考える必要があるの?
この疑問に答えられなければ、学習は成立しませんよね。
松井さんの人柄を知っても、あんまり意味はないんです!
そこで
「白いぼうし:松井さんの人柄を考えよう」
を、おにぎり🍙流「おもしろさ分析」で授業したらどうなるか考えてみました。
ちなみに「おもしろさ分析」って何?という方はこちらをご覧ください。
onigiripapa1031.hatenablog.com
①習得:この作品で学習する「おもしろさ分析の視点」とは?
ずばり「登場人物によって表現されるモチーフ」です!
モチーフとは、ざっくり言ってしまうと「主題」と同じです。
正しくは「創作の動機となった中心的な題材」です。
りんご先生の板書にまとめられている通り、松井さん、とっても優しい!
だから、作品全体に優しさが溢れている。
抽象化すると、
登場人物の人柄によって、作品の雰囲気が出来上がっている
のですね。
ここまでを、全体指導で確認します。
②活用:登場人物の人柄によって、雰囲気が出来上がっている作品は、他に何がある?
例えばスラムダンク
登場人物のバカっぽさが、作品に「バカっぽさ」をもたらしてくれています。スポーツ漫画は熱くなるシーンが必然的に増えるので、「登場人物のバカっぽさ」とスポーツとの相性は抜群です。
例えばワンピース
みんながみんな、これでもかと言うくらい仲間を大事にします。
だから、作品全体が「仲間」「友情」という雰囲気に溢れます。
③探究:登場人物の人柄によって雰囲気が作られている文学作品を見つけよう。
例えば「お手紙」
かえるくんの優しさと、それになかなか気づかないがまくんの鈍感さが、作品に「そばにいてくれる友達の大切さ」というモチーフを与えてくれます。
最近あなたが読んだ本の中に、登場人物の人柄によって雰囲気が出来上がっている作品はありませんでしたか?
学習を生活の中で生かすところまで行って、「おもしろさ分析」の学習は終わります。
りんご先生、素晴らしい学びをありがとうございました!
(りんご先生に、使用許可を頂いております)