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「習得・活用・探究」 ✖ 授業の分類

「習得」って何?

習得は、「~を身に付ける」ことが目的の活動です。マラソンは「体力」を身に付けることが目的で、英会話は「英語で会話する力」を身に付けることが目的です。こういった「習得」型の活動には、集団としての「課題」や「問い」がありません。毎時間「問い」のある習い事なんて聞いたことがないでしょう。だって習得したい技能は人それぞれなんです。だから個人個人で「目標」を設定する必要があります。個人個人で目標を設定するには一覧表があると便利なので、学習カードが有効となります。

「活用」って何?

活用は、「使ってみる」ことが目的です。「身に付けた~を使って、~をしてみよう」という課題設定が一般的です。「野菜の切り方を身に付けたから、サラダを作ってみよう」「ドリブルが上手くなったから、試合で使ってみよう」などとなります。

「習得」と「活用」の違いは?

「習得」よりも「活用」の方が、実践的で汎用的な能力が身に付きます。ただし、一つの技能を集中的に身に付けるには、習得の方が効率的です。

「探究」って何?

探究は、「深く考えて、物事を明らかにすること」です。思考力・判断力を身に付けるのに最も適した学習です。課題は「なぜ~?」とか「どうすれば~?」などいったように、5W1Hの疑問形になります。また、深い理解を促すことからも、ぜひ積極的に行いたい学習でもあります。ただ、「習得」で身に付けてきた技能や「活用」で身に付けた汎用的な能力に合わせた「ちょうどいいレベルの課題・価値ある課題」を設定しないといけないため、課題設定が難しいのです。

「探究」の学習が難しい理由

「習得」は、頑張れ頑張れ!で授業が進むので、教師は安心です。「活用」は「やってみよう!」で授業が進むので楽しい授業になりやすく、活動が終わればOKです。「探究」は、先ほども書いたように課題の設定が難しく、そのため失敗しやすいです。難しすぎて「つまんねー」となったり、はっきりしなくて「意味わかんねー」となったり、突然やっても「めんどくせー」なったりします。だから一生懸命取り組んでも報われず、だんだんと敬遠されがちです。しかし時代は「探究する学力」を求めているのです。

「習得・活用・探究」の違いが、授業の重点の違いってどういうこと?

「習得」を目指して練習する中でも、「探究」はすることができます。「どうすれば泳げるのかなぁ」と考えながら練習しているときです。「探究」している方が「習得」も早いでしょう。

「活用」している中でも「探究」はすることができます。サッカーの試合を通して、「自分に必要な技能は何だろう?」「あの選手は、なんであんなにシュートが速いんだ?」などと考えるはずです。

つまり学習者個人は、習得と活用と探究を同時に行うことができます。しかし、集団としての課題は、3つ同時に行うことは困難です。「試合をしながら、どうすれば強いシュートが打てるのかを考えて、シュート力を身に付けましょう」などと教師が言ったら、子供はパニック間違いなしです。だから重点が必要になります。

ちなみに重点は「授業ごと」でなくても「時間で区切る」方法もあります。「授業開始10分習得して残りは探究」とか、「単元が進むにつれて探究の割合が増える」とか、そこらへんは工夫しだいです。

まとめ

「習得・活用・探究」のどれかに、重点を決めましょう。そして、重点ごとに得意な授業パターンを作りましょう。そうすれば、どの教科を教えるにせよ、効果的な授業が短時間で構想できるようになります。