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社会 ✖ 授業の作り方(探究書き出し型)

授業には型があります

まず「探究」って何?という人は前回のブログ記事を読んでください。

「習得・活用・探究」の違いは、「重点の違い」です。 - おにぎりパパの教育について考えるブログ

 

「探究」の授業は、これまたいくつかの型に分類可能です。今日はその中のひとつ

「たくさん書き出し型」について紹介します。

「たくさん書き出し型」って何?

「探究の型」は、扱う「問いの種類」で分けます。問いは自分で作ってもいいですが、教科書の問いを使えば問題ありません。「思いつくだけ書き出そう!」みたいな問いが「たくさん書き出し型」です。例えば「二画の漢字はいくつある?」とかです。

ところで、教科書通りの問いじゃつまらなくない?

よく「教科書通りなんてつまんねーぜ!」と言っている人がいますが、そんなことはありません。教科書の問いは何人もの「専門家」が寄ってたかって作成し、何人もの「評論家」がチェックして、何人もの実践家(つまり先生たち)が使っている、PDCA回りまくり教材です。教科書をバカにする人は、大抵は自分が無知なのですよ!

ただし、教科書にも弱点があります。「正しいかどうかを超重視」「準備するのに大変なものは入れられない」「紙幅の関係で、省略されるところがある」などです。こういった弱点が気になりだした人は、自分で考えるのもいいと思います。

まずは課題を確認しよう

社会の政治分野を例に紹介します。社会は9割5分「探究」で学習できる、思考力重視の教科だと僕は思っています。

さて、まずは教科書の問いの確認です。

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楽しいかは微妙ですが、悪くないですね。即採用!

楽しいか心配な時は、根拠のある目標を設定する

今回の問いは「楽しいか心配な問い」だったので、根拠のある目標を設定することにします。

根拠はなんでも構いません。「なるほど、それなら見つけてやろうじゃないか!」と思わせればいいのです。

「市役所の○○課が39種類あるみたいだよ。半分の19種類の願いを探してみよう!」

よく考えると○○課の数と願いが一致するわけではありませんが、動機づけならこれでもOKです。

1つ例示をしてあげよう

例示があると取り組みやすくなるものです。今回は次のページが「子育てしているママさんが、子供を安心して遊ばせられる場所がほしいと願っている」となっていたので、それを例示としました。

探す時間を決めてあげよう

時間を決めてあげると、集中力が高まります。時間は経験則となりますが、今回は15分としました。

グループで探そう

1人で探すより友達といっしょに探す方がたくさん見つかりますし、楽しいです。

探し出した後は「参加型板書」で書き出そう。

参加型板書とは、一度に大量の児童が前に出てきて意見を自分で書く板書です。「書き出し型」授業との相性抜群です。一度にできるだけたくさんの児童が参加できるように、縦書きにするのがポイントです。

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書き出したら、確認のための答え合わせ

書き出したら答え合わせをします。今回の場合、全部正解とした上で「市役所が実際に対応しているか」という視点で見ていきました。ほとんど全部に〇がついて「市役所って頑張ってるー!」となりました。唯一分からなかったのが「子供を持つ親が、インフルエンザの注射が安くなってほしいと願っている」という意見でした。たしか自腹だったと思いましたが、どうなんでしょう?となりました。

まとめは問いの答えを書く。時間があれば感想を書く。

まとめは問いに対する答えです。今回は「いろいろな人がいろいろな願いをもって暮らしている」でした。時間があれば感想も書きたいところですが、今回は時間がありませんでした。

まとめ「探究:書き出し型」授業の進め方

1)教科書の問いを確認して授業の分類を考える。→書き出し型だな!

2)楽しいか不安な問いなら、根拠のある目標を設定する。(根拠はなんでもいい)

3)1つ例示してあげる。

4)探す時間を決めてあげる。

5)グループで探す。

6)参加型板書で書き出す。

7)確認のための答え合わせをする。

8)まとめは問いの答えを書く。時間があれば、感想を書く。

「探究:書き出し型」の授業は、この方法でうまくいきます。

ぜひ試してみください♪