水泳指導 ✖ 単元計画
6年生のイメージで話を進めるが、3年生以上なら十分応用できます。
水泳指導は4月から始まります。
<水泳開始までの日程>
①4月にいきなり「泳げる・泳げない調査」(口頭で十分)
②4月の参観会で、保護者に「お風呂特訓」をお願いをしておく。
③家庭訪問で、泳げない子の保護者に対して個別で「お風呂特訓」をお願いしておく。
④6月に入ったら、休み時間に「床特訓」を行う。
「お風呂特訓」とは、お風呂でする息継ぎの練習のことです。頭の上まで水に入れて、水中で「バブリング」をします。これを20回連続で行います。苦手な子がクロールで25m泳ぎきるには、20回くらいの息継ぎが必要です。
床特訓とは、マットの上でやるクロールや平泳ぎのことです。いきなり水の中でやるのは難しいので、まずは陸上で形を確認します。そのとき、泳げている自分をイメージすることが大切です。
<水泳指導>
指導の要は「みんなが何かしらの方法で25m泳いでいること」。ある子は5mで立って一度プールから上がるとか、ある子は壁でキックの練習とかだと指導が散らかって効果が上がりません。繰り返しになりますが「みんなが何かしらの方法で25m泳いでいること」が大切です。プールサイドで長々と先生の話なんて、愚の骨頂です。
泳力別でコースを分けます。「ばんばん泳ぐ子コース」「泳げるようになった子コース」「泳げない子コース」で分けるのが一般的でしょうか。その際気を付けることは「25m挑戦コース」として、空けておくコースを作っておくことが大切です。
具体的な練習では、「背泳ぎ系」と「クロール系」を同時進行で行うことが超重要です。以下のように練習を進めます。
① ビート版らっこ・ビート版バタ足息継ぎなし
②ミニビート板らっこ・息継ぎの姿勢でバタ足
ミニビート板とは、ビート版を4等分に切った小さなビート版です。
③エレメンタリー背泳ぎ・面被りクロールから苦しくなったら息継ぎの姿勢
エレメンタリー背泳ぎとは、手を回さないでおしりの下で左右に振って浮力を得る背泳ぎです。この③が超重要で、これをやりまくれば、基本的に皆泳げるようになります!こつは「息継ぎと反対側の手は決して回さないこと」です!
④陸で背泳ぎ・背泳ぎ・ビート板使って左右の手を回しながらクロール
⑤ミニビート板でクロール
⑥先生の手をビート板代わりにクロール
これは教師の手がかかるため、全員にやらせる必要はありません。水泳が苦手で最後まで泳げない2~3人に行えば十分です。
⑦クロール
図とかないと、わかりにくいですね(笑)
この指導で、6年生約80名を対象に
背泳ぎ25m100%
クロール25m97%
達成しました。平泳ぎの指導は苦手なので、これから研究します。
来年の夏に、改めて実践記録を載せます。
今年の夏に試してみてね!